発熱・COVID-19(および後遺症)診療について

新型コロナウイルス流行下における当院の診療方針について

 
2024年5月25日 改訂
■当院は2020年10月に神奈川県発熱等診療医療機関の指定を受け、
年末年始やGWも含め、できる限りCOVID-19を含めて発熱疾患の
検査、診療を行ってまいりました
2023年5月8日からCOVID-19が5類感染症に変更された後は
外来対応医療機関として診療を継続します
 
■2024年6月以降
 上記期間においては、普段診療を受けている医療機関が発熱診療をしない、といったケースもあったため、広く発熱診療を行ってきました。
しかし5類移行から1年がすぎ、2024年6月の保健診療報酬改定の影響もあり、COVID19を含めた発熱、感染症診療もかかりつけ医が責任を持つべきとの方針を強化します。
 
・COVID19を含め、感染症迅速検査は当院を第一に受診されている方を対象とします
 
・他院かかりつけの方(風邪で耳鼻科を受診される習慣の方を含む)については一般的な感冒診療は行いますが、検査はかかりつけ医療機関か医師会診療所へのご案内させて頂きます(かかりつけ医療機関が検査をしない方針の場合や、予約が取れない場合を含みます それらを考慮してかかりつけ医療機関を選ぶことをお勧めします)
 
・政府の医療DX推進も含め、保険診療の受診歴を照会させて頂きます
 
・鎌倉市内に通院歴のあるクリニックがない場合(転居直後など)は保険診療歴を確認させていただいた上で対応いたします
 
 
■現在の感染傾向(オミクロン株以降)
 ・小児は重症化しにくい(統計から事実と考えられる)
 ・頻度は低いが、小児において感染後、川崎病に似た重篤な病態に陥るケースもある(MISC)
 ・成人は高齢者、基礎疾患を有する患者では重症化、死亡症例があり、
  一般的な感冒(かぜ)と同等とは言い難い
 ・成人、小児とも、一定数の罹患者で、さまざまな感染後症状(いわゆる後遺症)を発症することがあり、そのリスクについてはまだ明らかになっていない(ワクチン接種者の方が後遺症発症率が低いデータあり)
  ・重症化率が下がったとしても、感染性の強い変異や、感染対策の緩和で患者が増えれば、重篤、死亡例が増える恐れはあり、注意が必要。
 
■診療方針について
 ・発熱、その他風邪症状で受診する方はスタッフが来院前に
  お電話をする場合があります
 ・予約状況によっては、来院時間の調整をお願いすることがあります
  ご協力をお願いいたします(今すぐみてほしい、などの要望には添い兼ねる場合があります)
 ・医師が必要と判断した方に、新型コロナウイルスの検査を行うことがあります(指示があった場合、検査なしでの診療をお断りする場合があります)
 ・検査の有無、種類は症状、重症度で医師が決定しますので、希望で選ぶことはできません。
 ・症状、状況によってはオンライン診療で対応する場合もあります
 
■喘息、湿疹、アレルギーなど慢性疾患で定期的に受診されている方への対応
 お電話でご連絡いただければ、お話を伺った上で予防接種の時間など
 発熱患者さんのいない時間帯での診察を行いますのでご相談ください
 
■院内での検査体制について
 ・当院では診療所と別の建物で新型コロナウイルスの検査を行なっています(スペースが限られているため、お願いした時間での来院をお願いします)
 ・可能な方は車で来院していただき、ドライブスルー方式で検査を行います
 ・当院で実施している検査の種類
  PCR法(外注):新型コロナウイルスの遺伝子を検出します 結果は翌日以降に電話でご連絡します
  NEAR法:PCRと同じく新型コロナウイルスの遺伝子を増幅させる検査です
  抗原定性:ウイルスの特徴的な成分を検出する方法です
 
 
 
■後遺症外来について
 新型コロナウイルスの療養期間(隔離機関)が終了しても咳が長引く、ホットフラッシュのような症状が出る、動悸がするなど様々な心身の症状に苦しんでいる方がいらっしゃいます。即効性のある治療は存在しませんが、症状に応じて有効とデータのある対症療法を行なっています。
 ご希望の方は総合内科(土曜日)外来をご予約ください。
 
■最後に、医師、看護師、事務スタッフも感染リスクの中、発熱診療の継続のために頑張っています。不安や苛立ちがつのる辛さはお察ししますが、受診時や電話でスタッフにきつい言葉をかけるのはご容赦ください。